2020年08月06日

信頼の裏側に潜むプラシーボ効果【#309】

その時代によって教育や指導方法が変化する、というか、しなくてはならないというのは前提の話なんですが、
スポーツの世界で言えば、〇〇ができるまで水を飲むな!って言っていた時代もあれば、〇〇達成に関わらず水分補強は必ずしましょう!と言う時代もある。
これのどちらが正しいとか間違っているとか、そんな話ではなくて、時代に関係なく『選手や生徒の能力を最大限に伸ばしてあげる』というのが、教育や指導というものの第一義なのではないかと私は考えます。
つまり、『厳しい指導』とか『優しい教育』というのは人が人に教えるもの、又は伝えるものなのでまたまた時代(その時の常識)が関係していたというだけ≠ネのである。

しかし、

能力や向上心や好奇心を伸ばして上げるのが目的だから、やる気を削いだり萎縮させてしまう事は教育ではないと思うのです。

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小学校時代、私は野球をやってました。

その頃は学校の休み時間も野球やってるし、学校や少年団の練習が休みの日も公園や広場で野球やったり、自宅にいても野球のゲームやったり、野球漫画にハマったり、そしてプロ野球のナイター中継も楽しみにしてましたし、夏は甲子園もテレビにかぶりついて観てました。

そんな私みたいな野球大好きな少年達が集まっていたのがウチらの野球少年団のチームです。
しかも地元ではかなり強かったです。

そりゃそうですよね、遊びで野球をやるほどなんだからグングン上達して当然なんだと思います。やらされているわけではなくて好きでやってるんだから。

何年生の時だったか、漫画とかの影響もあってインコース打ちが流行ったことがありました。

ウチのチーム内では、バッターからすればアウトコースは難しいけど、インコースは得意っていう風潮がありましたし、ピッチャーも打たれるからインコースには投げるな、みたいな空気感はありました。
そして現にインコースが得意な選手ばっかりになってました。

そんなある日、監督が
『お前ら!インコースってのは難しいものなんだぞ』と言い出して、インコースの難しさを語り出し、挙句監督自らバッティングピッチャーをやってインコースギリギリの速球をバシバシ放ってきて、インコース打ちの難しさを体験させるみたいなことがありました。

そんな日が数日続きまして、私達はインコースを打つことが出来なくなりました。

つまり苦手意識を持つようになってしまったのです。
インコースは難しいと言われ過ぎて、大好きだったインコースが、まったく打てなくなってしまったのです。


悪い方向にプラシーボ効果が働いてんじゃん!



確かにインコースというのは難しいです。野球人なればみんなが知っている常識です。
でも、そんな常識とか知らない無邪気な子共、ただ得意だったことを、その難しさたるやことをわざわざ教えるというのは、教育者としてどうなんだろうと、最近ふと思い出してしまいました。
好き嫌いは別としても、打てていたものを打てなくするっていうのは、いわゆる数字が下がってますから、野球コーチとしては最悪なコーチングだと思います。

でも、

私がどこかの少年野球チームの監督をすることになったら、きっと同じように
『インコースは難しいんだぞ』と
言ってしまう可能性もなくはないかなと思いました…




posted by あかつき探偵事務所 at 15:21 | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする